HW(ヘビーウエイト)フレームのケースハードン ドレスアップ講座

 ピースメーカーといえばケースハードン、ケースハードンといえばピースメーカーと言う程、ピースメーカーとケースハードンとは切っても切れない縁です。
 最近でこそピースメーカーフリークの啓蒙活動が功を奏して来たのか、ケースハードンという呼び方が浸透してきましたが、昔は「ハードケースン」とか「ハードケーストン」「ケンスハードン」「ケースハート」等々、色々な呼び方で呼ばれてました(笑)。
 英和辞典では良く見かけますので、「caseharden」で引いてみてください。載っているはずです。
 意味は、読んで字の如「表面硬化」の事ですが、ピースメーカー等、銃器に施してあるケースハードンは、表面硬化を期待したものよりも、装飾的効果を狙ったものに時代と共に変わってきています。
 と、いうことで、ドレスアップとしてのHW材フレームのケースハードン処理に挑戦してみましょう。

(尚、下の写真はクリックすれば大きな画像が見れます)


■用意するもの(写真参照)

用意する道具

ブルー液 詳細は後述。
クリアスプレー ラッカー系の物の方が良いようです。当社ではナトコスプレーの「とうめい」を使っています。
紙やすり 400番〜800番程度。さらに美しく仕上げたい方は1000番でも2000番でもお好みのものをお使いください(笑)。
ナイロンたわし ホームセンターの台所用品売り場で手に入るようなものでOKです。
しんちゅうブラシ 出来るだけ毛足が長く柔らかい物を入手して下さい。毛先が固い物の場合は金属片等を擦って毛先を丸めてから使ってください。専門的な書き方をすると、線径0.2、線長15mmの物がベスト。
太、細各1本。プラモデル用でも絵画用でもどちらでもOK。
その他 絵皿、ペーパータオル等。


■ブルー液につて

 ご自分でケースハードン処理をやられる方は、色々と研究なされている方が多く、例えばパーマブルーとか、ホッタワークスのケースハードン液とかを使われたり、ご自分で調合される方もみえます。冗談のような話ですが、赤チンを使ってみたり、醤油を使ってみたり(涙)された方も見えます(本当の話です)。
 好みの色合いが出るまで色々研究されると良いかもしれませんね。

 さて、当社のHWケースハードンですが、当社では量産性、均一性を考えて、比較的入手がし易い、当社ブルー液、スーパーブルー、アルミブラックの3種を使用しています。
 個々の使い方に関しては下記詳細に譲りますが、総合的には、アルミブラックは原液のまま出来るだけ奇麗な液を使うようにします。当社のブルー液はそのままでもかまいませんが、スーパーブルーに関しては、かなり強い液なので4倍〜10倍程度に薄めて使うのが良いでしょう。


■HWケースハードン処理のやり方

【1】 分解とマスキング。
分解とマスキング  当然ですが、完全分解して水洗い等で脱脂してください。
 良く乾かしてからバレルをマスキングして下さい。ゲートはマスキング等必要ないでしょう。
 この時、気になるバリ等があったら、事前に処理しておいてください。

【2】 紙やすりがけ
紙やすりがけ  紙ヤスリでフレーム表面をヤスリ、HWを一皮向きます。400番程度から始めて、800番程度までOKです。気になる人は1000番以上使ってもかまいませんが、ブルーイングではないのでそこまで必要はないと思います。
 不精なかたはナイロンたわしでいきなりこすってもOKです。紙やすりで付いたヤスリ目を消す必要がありませんので、、、。但し、多少時間はかかります。さらに不精な人はこの項目を飛ばして【3】に行っても良いです。が、仕上がりはそれなりに違います。
 ヤスリがけが十分上手くいけば左写真の様に金属感が出てきます。何もしていない左のフレームと比べれば一目瞭然だと思います。

【3】 しんちゅうブラシのブラッシング
しんちゅうブラッシング  一皮むけたフレームをしんちゅうブラシでブラッシングします。しんちゅうブラシのしんちゅう成分自体をフレームに擦り付けるようにします。あまり強く擦ると傷がつきます。そのときはより柔らかめのブラシで丁寧にブラッシングすれば消えます。
 左の写真をご覧いただければ、かなり金色っぽい表面になっているのが解かると思います。【2】と比べ、より金属感が増しているでしょ。
 ここでの作業が下地の優劣を決めます。しんちゅう材をフレーム表面に擦り付けることが目的ですが、HWの表面の目をつぶして硬化させる事も目的の一つです(どっちかというとこちらの方のが大切かもしれない)。
 出来るだけ丁寧に根気良く行ってください。
 ちなみに、この作業を行った後は一気に最後まで行ってください。この作業後数日置くと表面がくすんできます。その時は再ブラッシングを、、、。

【4】 下地塗り
下地塗り
下地塗りアップ
 ケースハードンの薄い色合いの個所を始めに染めます。
 ブルー液の濃度を変えたものを2、3種用意します。当社では、極薄の当社ブルー液、8、9倍に薄めたスパーブルー、原液の当社ブルー液、2、3倍に薄めたスパーブルー等を使います。
 ポイントとしては筆跡を残さないように進めます。始めに極薄のブルー液を太い筆で広いめに塗りたくり(この時は殆ど反応しないはずです)、塗ったすぐ後、それより若干濃いブルー液を表面張力を利用してチョンチョンとのせていきます。
 徐々にブルー液の濃さを上げていきケースハードンらしさを出していきます。この辺は色々やってみて、経験的につかんでください。
 液をのせていく時、反応の進み過ぎを防ぐ為、余分なブルー液はペーパータオル等で拭き取りながら染めていってください。拭き取った後も反応は多少進みます。拭き取るとき押さえ取るようにして下さい。
 これだけでも十分という方もいると思いますが、このままだと一週間もすれば色が抜けていってしまいます。さらに、ファストドロウでもしようものならあっさり落ちます。
 と、いうことで、あくまでも下地と割り切ってもう一度しんちゅうブラシでブラッシングして下さい。この時はゆっくり丁寧に多少光沢が戻る程度でOKです。染めた個所をあまり傷めないように、、、、。

【5】 ブルーイング
青色部
青色部
 実物のケースハードンを見ると所々に奇麗な青色が出てます。それを再現する為にアルミブラックを使います。
 基本的に染め方は前項に準じますが、表面張力を利用して原液のアルミブラックをのせていきます。前項で濃い色合いが出た個所を選んでアルミブラックをのせて行って下さい。多少控えめにやったほうが出来上がりが奇麗です。
 ポイントは薄い部分は確実に残し、濃淡の差を大きく出したほうが奇麗です。
 アルミブラックを使うときの注意として、必ず絵皿等に取り分け、できるだけ奇麗な液を使うようにしてください。液が汚くなると奇麗な青が出ません。絵皿に残ったブルー液は勿体無いと思っても決して戻さないように。

 この後、軽くしんちゅうブラシでブラッシングした後、定着のためにクリアスプレーを吹き付けます。クリアースプレーを吹き付けると濃淡の差が曖昧になります。染める時に出来るだけ濃淡差をつけるようにして下さい。

【6】 出来上がり
出来上がり  吹き付けたクリアスプレーが乾けば出来上がりです。
 リアルに仕上げたいなら、クリアスプレーは1度だけ薄めにさっと吹き付けるのがコツです。イタリアン・レプリカの様に美術品的なケースハードンを再現したい場合は2度、3度吹き付けると雰囲気が出るでしょう。
 ちなみに左写真は2度吹き付けいてます。

 以上、駆け足で紹介しましたが、如何だったでしょうか。このやり方がベストという訳でないと思います。皆さん色々試してみて自分にとってベストのケースハードンを作り出してください。
 とにかくやってみて、雰囲気をつかんで下さい。失敗しても紙やすりで剥がせば再トライできます。


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